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D.G.ロセッティ「ベアタ・ベアトリクス」解説

1800年代
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始めに

 D.G.ロセッティ「ベアタ・ベアトリクス」解説を書いていきます。

背景知識、伝記

ロセッティの遍歴

 ロンドンのロイヤル・アカデミー付属美術学校に入学し、ウィリアム・ホルマン・ハント、ジョン・エヴァレット・ミレーらとともに「ラファエル前派」を結成しました。

「ラファエル」とはイタリア・ルネサンスのラファエロで、ジョン・ラスキンからの影響が顕著です。ラスキンは、自然を神の創造物であり完璧で神聖なものととらえ、自然の完全なる再現を志向しました。

 「ラファエロ前派」というのはラファエロ以前の芸術、つまり中世や初期ルネサンスの芸術を志向するという意味で、ラスキンは中世のゴシック建築などを理想としていました

 ここからロセッティも、他のラファエル前派の画家たち同様、伝説や文学などに題材を求めつつ、自然やモデルなどの忠実な再現に努めたのでした、

私生活

 エリザベス・シダルとジェーン・バーデンという2人の女性がロセッティ作品の中心的モデルです。

 エリザベス・シダルはロセッティの妻となった女性で、『ベアタ・ベアトリクス』のモデルです。

 一方のジェーン・バーデンは、ウィリアム・モリスの妻となった女性で『プロセルピナ』などのモデルです。ジェーンは「ファム・ファタル」的なヒロインとして、作品に描かれます。

絵画世界

作品内容

 ダンテ・アリギエーリの1294年の詩『新生』に登場するベアトリーチェ・ポルティナーリの死の瞬間を描いています。

 ダンテは幼い時にベアトリーチェと出会い、青年になって彼女と再会して恋心を抱くものの、ベアトリーチェは病死し、彼女の死から『新生』を書きます。

葉崎詩織

こちら絵画についてです。
あまり明るくないですが、むしろ小説、映画など他のジャンル研究との関連から。

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